ジョブスタディ

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
皆さんは「経験」という言葉を聞くとどのようなことを思い出しますか?

私は仕事に関わってきたことが、思い出されます。

特に、ある企業の研修プロジェクトに参加したときの経験は、今の自分に繋がるかけがえのないものです。

仕事に対して自分自身で頑張ったり、工夫したこと

仲間と議論しながら工夫をしてきたこと

仲間と飲んだり、遊びに行ったり…

一人で出張できるようになったのも、この仕事のお陰です。

初めは土地勘もなく知り合いも居ない場所に、一人で行くのは心細さを感じていました。

しかし、何度か一人出張をするようになると、それなりの楽しみ方や過ごし方が分かってきます。

今では、仕事で知らない土地に行ける事が楽しみになりました。

始めてすることは、自身も知識もなく不安なものですね。

しかし何度かするうちに、やり方がわかり自分で工夫が出来るようになります。

このようなことが「経験を積む」って言われますよね。

「経験」は新しいことを踏み出すときに、背中を押してくれることがあります。

しかし、時には自分の行動にブレーキを掛けてしまうこともあります。

先週企業研修を行った、ある企業のAさんも経験がブレーキになり

仕事や職場の人間関係がうまくいかないと悩んでいました。

Aさんとお会いしたきっかけは経営者から

「社員のAさんが報告・連絡・相談のタイミングや内容を理解していないように感じる。

 コミュニケーションの要素を含めて、報告・連絡・相談に関する研修を実施して欲しい」

と依頼を受けたことでした。

Aさんは、20代後半の方です。

大学を卒業し、食品流通の営業から現在の部品販売の仕事に転職しました。

会議室の入室や退出のときに一礼をしたり、敬語に関しても極端な言葉の乱れはなく、

一般的なビジネスマナーは身についている方でした。

私「今回、社長から報告、連絡、相談に関する研修を行って欲しいと言われていますが、

  Aさん自身、報告、連絡、相談について不明に感じていることはありますか?」

Aさん「はい。報告、連絡、相談は難しいと思っています。

   どこまでの話をして、どこまでの話は余計な話になるのか、その切り分けが難しいです。」

私「報告、連絡、相談は、起きている出来事の事実関係を話します。

  起きている出来事に関することは、全て話すと良いですね。

  余計な話となると個人的な感想が含まれるのかな…?」

Aさん「いえ。事実であっても余計なことってありますよね。

    前の会社でも、そんなことまで話さなくて言いとか、

    その程度は自分で考えろってよく言われて、何を話して何を言わなくて良いのかをかんがえると、

    混乱して言葉が出なくなるんです。

    だから突然『あれはどうなった?』などという質問をされると、何の話か全く分からなくって、

    でも聞くと怒られそうで怖くて言葉が出なくなるんです。

    それで、益々怒られてしまって…

    正直、人から大きな声で指示をされたり、怒られた経験がないので

    前職は毎日毎日会社に行くのが怖くて仕方がなかったんです。

    いったい、自分の何が良くないんだろ、自分の何がだめなのか考えても全然分からなくって…」



この話を聞いて驚いた方もいらっしゃるかもしれません。

でも、最近よく伺う悩みなんです。

何度かお話した経営者の社員の経験のギャップから起きていることです。

Aさんの前職の経営者の方は、仕事は教えてもらうものではなく、

見て自分で考えて自分で実践していくものだと考えています。

ご自身もそのような指導を受け、ご自身もその指導方法でこれまで社員を育成してきたんだと思います。

また、意思の疎通は大きな声でしないと分からないという経験をお持ちなのかもしれません。

経営者の言動は全てご自身の経験から学んだことです。

同様にAさんも同様です。

これまで困ったことは、すぐ聞けば教えてもらい「自分で考えなさい」と言われた経験がない。

だから、何をかんがえて良いのか、何から取り組んだら良いのか全く想像がつかない。

また、相手との意思の疎通は大きな声を出さなくても出来る。

この経験が通用しないことに衝撃を受け、自分に自信がなくなってしまったようでした。

このように、今まで自分が経験してきたことが上手くいかなかったとき、

人はどうしても次の行動にブレーキをかけ、動くことを躊躇してしまいます。

人の判断基準は自分の積み上げてきた経験値です。

しかし、その経験はその人の過ごす環境によって異なって当然のことで、すべての人が同じではないです。

人と違っている、何か自分のしてきたことがこの場面では活用できないと感じたら、

その場での立ち回り方を周囲の様子見て、そこに合わせて真似ていけば良いのではないでしょうか?

よく、学生に話をすることなのですが…

「例えば、日本人の学生同士で言葉遣いが上手く出来ない人がいると、ちょっと気になったりしませんか?

 では、相手がアジア系の留学生として、同じように言葉遣いが上手く出来ない人がいても、

 そんなに気にませんよね?

 これは、日本人なら出来て当然という、自分の経験値を基準にしているからなんですよね。

 同じ日本人でも生まれ育った場所や、環境によって個人のスキルは全く違います。

 全てが自分と同様だと考える方、様々な軋轢が生まれてコミュニケーションが上手く取れません。

 全ての方に、自分とは違うという視点があれば、相手の言動の違いにも驚かないし、

 違っていたらその場の状況に応じた立ち居振る舞いをすれば、軋轢は生じなくなりますよね。

 違って当然とう発想があると、もう少し人との付き合いが楽になるのではないですか?」

この話をAさんにもしました。

Aさんは、とても気持ちが楽になったと話してくれました。

自分の経験が世の中の全てではありません。

このことに囚われてしまって、新しいことに踏み出せなくなるのはとても残念なことです。

柔軟な発想をもって、知らない、違うからこそ取り組んでみようという気持ちがあれば、

また違った自分のスキルが発見できるかもしれません。

経験はアクセルにもブレーキにもなるようです。

上手に使ってみてはいかがでしょうか?

それでは、また来週…


ブログランキングに参加しました。
宜しければポッチと一押し、応援してください。



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://campanula0918.blog96.fc2.com/tb.php/94-d7881f0a

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。