ジョブスタディ

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早いもので、7月も半ばですね。

今月の終わりには、大学の前期試験があります。

私が担当している授業「経営シミュレーション」は、仮想の会社を設立し

会社はどのようにして成り立ち、維持運営されているかをグループワークをしながら

学生自身で考えていきます。

この授業の評価方法は3つ

ノート提出、プレゼンテーション、レポートです。

ノートは私が板書したこと以外、何が書いてあるかを確認します。

会社を設立するのは簡単ですが、事業の運営の仕方や収支計画はグループで話し合いながら

内容をつめなければなりません。

この、話し合いの内容がノートなどに、まとめられているか?

業界・業種について何か調べて、グループワークの参考にしているかなどを確認します。

プレゼンテーションはグループ単位で行います。

発表内容は会社設立から事業内容決定までに至った経緯、メンバーの役割や活動内容、

収支計画と今後の展望と、ベンチャー企業の事業紹介のようなことを発表させます。

発表内容をA3用紙に分かりやすくまとめ資料化します。

作業はグループ全員で役割を決め、必ず全員で発表します。

プレゼンテーションの発表時間は10分間

この資料の作り方や、発表の仕方などを通して、発表力、チームの協力性などを評価します。

最後に前期授業のまとめとしてレポートを記入させます。

テーマは業界・企業研究の要素を含めた内容を出しますので、就職活動の準備的な授業です。

配点も100点を3分割ですから、どれか1つでも欠けると単位が取れません。

つまり、自分で動かなければ単位が取れないというシステムです。

ただ授業に来て席に座っていればいい

友達からノートを借りて写せばいい

試験日だけ学校に来て試験を受ければいい

このような考えの学生にはとっても嫌な授業です。(笑)

しかし、毎年シラバスにも

「グループワークを中心とし、考えること、発言することの練習を兼ねた授業スタイルです。

 ただ、出席すればいいという授業ではありません。

 自分で考え、自分の意見を発表することが多い授業です。」

と、記載しているにも関わらず、「こんな授業だと思わなかった。」と

泣きを入れる学生がいます。(笑)

特に今頃の時期、泣きを入れる学生が急増します。

理由はプレゼンテーション発表

プレゼンテーションのグループは4月の段階で決定。

前期授業中はずっとこのメンバーですると公言しています。

私の大学は留学生も多いので、グループも日本人学生と留学生半々の割合で構成します。

留学生も中国人、韓国人、ベトナム人、モンゴル人など東南アジア系が多いのです。

なので教室内で唯一の共通言語は日本語です。

ここで、うまくコミュニケーションがとれずに、授業に参加しないと、

どんどん授業に来るのが嫌になります。

AさんとBさんも私の授業スタイルが苦手で、授業に来るのが嫌だと考えている学生です。

仲良しの2人は授業に来るのも、休むのもいつも一緒です。

先々週7月6日 久しぶりに授業に参加した2人。

プレゼンテーション試験の説明を聞いたとき…

Aさん「先生、プレゼンテーション試験って絶対グループ単位じゃないとダメなんですか?」


私「別にグループで発表することが目的じゃないから、個人でもいいですよ。

  ただ、発表時間は10分間なので、1人で10分話すか、

  グループで1,2分話すかの違いはあるかな?

  会社(グループ)に所属していなかったっけ?」


Bさん「会社には所属しているんですが、社長(リーダー)が強引でついていけないんですよね…

   しかも留学生同士で盛り上がると、勝手に話し始めるからなに言っているかわからないし…

   だいたい、何でこんな授業なんですか!」


私「社会の縮図みたいで面白くない?

  4月に良くわからない人たちと勝手にグループにされて、

  一緒に行動しなさいって言われる。

  これって、良くわからなくって会社に入社するのと状況が似ていると思わない?

  で、良くわからない状況で役割担当とか決められて、リーダーが強引で自分が苦手なタイプ。
  
  しかも、自分の話が通じないし話すの面倒な人…

  これも、会社に入社したての状況と似ているのよね。

  訳のわからない内に仕事を任され、分からないことだらけで何をしていいかも分からない。

  しかも上司が自分の嫌なタイプで、話も何を言っているか良く分からない。

  何を言っても無駄だから、もう関わりたくない。

  もう、会社に行くのも、仕事するのも嫌だわ… なんて先輩たちから聞いたこと無い?」


Aさん、Bさん「あります。あります。 そんな話ばっかりですよ。」


私「で、どうするの? 会社辞めて転職(他のグループに移動する)する?

  それとも自分たちで別の会社を設立して、プレゼンする?

  残るのも、辞めるのも、単位をあきらめて授業に参加しないのも、自分たちで決めていいよ。

  プレゼンの目的は会社説明なので、それが出来れば評価しますよ。

  どうするのも自分たちで決めて、好きにしていいですよ。」



この時、Aさん、Bさんはどうするか決めませんでした。



先週7月13日 2人は会社(自分たちのグループ)にいました。

すると今度はリーダーCさんから、お約束のこんな発言がでます。

「何で、これまで授業に来ていない人に、今更プレゼンテーションの役割を

 与えないといけないんですか?

 もう、プレゼンテーション用に資料をパソコンで作ってきていて、作り直しになります。

 収支計画も、人員が増えた分だけやり直さなければならにので、参加して欲しくないです。」


まぁ、当然といえば当然の発言です。

でも、この発言で実社会をイメージさせる話ができます。


私「会社が人を辞めさせるにはいくつかのルールがあります。

  細かい内容は会社ごとによって異なりますが今回のように会社に来ない場合は、

  まず何回か会社に来るように働きかけます。

  会社は、会社にとって不利益となるよほどの事由が無い限り、

  勝手に人を辞めさせることはできません。

  そうならないように、ますは復職するような働きかけをしなければなりません。

  そのことをした上でも、相手が会社に来なければ最低1ヶ月前に解雇通達というのを出します。

  ただし会社の都合で解雇する場合は、最低でも1か月分の給与を生活保障金として

  支払わなければなりません。

  つまり働かなくても、1か月分給与を支払わなければならないです。

  これは会社にとって予想外のリスクですよね。

  こんなことが日常的に起きたのでは、企業がいくらお金があっても足りません。

  だから採用の評価基準に「約束は守る人だろうか?」「責任感はあるだろうか?」という

  視点を入れる企業が多いですよ。

  さて話がそれましたが、本題ね

  今回、社長の都合でグループに参加させたくないということは、

  参加しないことで生じるAさん、Bさんの不利益に、社長が何かしら保障をしなければなりません。

  授業内容ですからは、お金ではなくプレゼンテーション評価を保障することになりますね。

  全く作業に参加させない人に、プレゼンテーションの評価点数をあげても良いなら、

  参加拒否をして頂いて結構ですよ。それも嫌なら、何か作業をさせた方がいいかもしれませんね。

  それから、こんな状況になる可能性があるので、パソコンで資料は作らないように言いましたよ。

  手書きで下書きを作っておくように話しましたけどね…

  自分の都合で作業を進めると結果的に二度手間、三度手間がかかるので、

  チームでの作業は状況見ながら進めてくださいね。 社長♪」


この揉め事も、毎年のこと…

でも、これがあることで、なぜ企業は簡単に人を雇い入れないのか、なぜ面接のときに長所や

自己PRなど人柄がわかるような話をさせられるのかが、わかってくるのです。


結局Aさん、Bさんはグループに入り、商品説明の担当になり資料とスピーチをすることになりました。


しかし、授業に出ていないブランクは否めません…

「なんの商品があるか全くわかんない。

 知らないことなんか書けるわけ無いじゃん。」と、またしても泣き…


私「そうだよね、内容がわからなければ、どこが優れているとか、

  どんなところが良いとか説明できないよね。

  なんかエントリーシートの志望動機みないだよね。

  会社の良さがわからないと、何で入社したいかなって話せないよね。」


Aさん「あ…、わかる気がする。先月企業面接に行ったけど全然話ができなかったんですよね。

    その時、会社のパンフレットとか全く見ないで行ったから、本当に何も話せなかった…」


私「色々、気が付いてきていいね。分からない所は、他のメンバーに聞いて

  作業するといいんじゃない…」


その後、そのチームメンバー全員が頭をつき合わせて激論を繰り広げていました。

しっかり、それぞれが役割担当して資料つくりにも取り掛かっていました。

学生がほんのちょっと成長した瞬間でした。


社会に出れば、学生時代とは比較にならないほど自分の思い通りにならないことが多くなります。

言ってもわからない。

自分のことなんか、分かるわけが無いって自分から壁を作っていませんか?

どこがわからない

なにがわからない

細かくわからないことを説明していますか?

このほんの少しの動きをするだけで、「案外…」な結果が出てくるものです。

思い通りにならないなら、辞めるという選択肢しかなかったあなたにとっては、

調和する協同することは、とても困難でしょう。

でも、ほんの少し自分から働きかけをしてみたら

「案外、出来る♪」と、自分の成長が感じられるのではないでしょうか?

自分で自分の成長が感じられれば、自信になりますね。

自信が付けば次はもう少し、スムーズに周囲に働きかけができるようになります。

ほんの少しだけ、勇気を持って動いてみましょう。

「案外…」

が、感じられるかもしれませんよ。

それでは、また来週…



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権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

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