ジョブスタディ

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先週行った研修の中で、ビジネスマップ作成という研修を行いました。

ビジネスマップ作成は仕事の関わりを伝える研修で、主に学生や新入社員研修などで実施する研修です。

内容は私達が普段使っている物が手元に来るまで、どれだけ人の手を経由するのかを考え、図に書き表していきます。

これにより多くの人の手(仕事)の存在を再認識する事ができ、業界、業種の違いなども明確になります。

偏った仕事にだけ捕らわれていると、中々別の仕事を考える事が困難になります。

しかし、ある仕事(業界)を中心にその仕事を支える仕事があることが気づけると、仕事の選択肢は大きく広がります。

進路が明確にならない学生の方や、自分の仕事が世の中でどのように役立っているのか、理解できず仕事に対する意欲を持てない新社会人の方には、仕事のつながりが理解して頂きやすい研修です。

グループワークが中心ですので、コミュニケーション力も身に付くのでご依頼の多い研修です。

先週の研修も中小企業に従事する若手社員の方、70名前後の方を対象に行いました。

異業種の方が沢山参加していたこと、仕事の関わりはある程度ご存知の方々でしたので、単なる仕事のつながりを図に表すだけでなく、その仕事をしている該当者と社名も記入していただく事にしました。

初対面の方もいらっしゃったので、自己紹介の練習にもなります。

ビジネス的な、質問力の強化もワークを通して身に付きます。

該当者に探し方は原則、参加している方の中から探しだすこととしますが、どうしてもいない場合は、参加者の会社の方、知人、などから該当者を捜すこととしました。

特に「名前と社名」が分かる事をルールとしましたので、

ニックネームや実名が浮かばないような曖昧なものはNGとしました。

午前中は、グループに別れ与えられた課題に対して仕事の細分化を行い、自分のグループ、他のグループから該当者のリサーチを行っていきます。

初めこそ緊張のせいか、中々他のグループにリサーチにいきませんでしたが、20分もたつころには、ワイワイ楽しく取り組んでいました。

初めこそ、敬語で会話をしていたのですが、慣れのせいか徐々に言葉遣いが砕けてきました。

その時、こんなやり取りがありました。

Aさんは、「家を建てる」というテーマで仕事を細分化したチームメンバーでした。

その中で、電気関係の仕事の方を捜していました。

他のグループへ行き

「電気関係の仕事をしているひとを探せませんか?」 と質問したところ…

質問されたグループから

「自分で探してるんでしょう? 
 何で自分達がAさんの変わりに探さないといけないんですか?」

という発言がでました。

どうもAさんは自分で探すことをしないで、他の方に探す事を依頼するようなニュアンスで聞こえたようです。

Aさんはこのような意図で話しているわけではないのですが、誤解をさせたようです。

そこで、私がAさんに

「今の発言は何か誤解を与えているかもしれないですね。

 もし、Aさん自身が該当者を探していることを伝えたいのであれば、
 
 電気関係の仕事をしているひとを探しています。
 
 何方か、お知り合いの方はいらっしゃいませんか?

 と聴き直してはいかがですか?」

と、アドバイスしました。

Aさんは早速訂正し、誤解を解くことが出来ました。

該当者も無事に紹介してもらえました。

また、このような事もありました。

研修の午後からはその調べた内容を模造紙にまとめ、グループ単位で「報告」をして頂きました。

「報告」内容はどの仕事に、何処の会社の誰が関わっているのかを説明していただきます。

ただ、グループメンバー6人が、1人1分間 計6分の持ち時間で話をしていただきます。

あるグループの発表順番になり、

グループメンバーから「この仕事は○○会社の、××さんにご協力いただきます。」

というように調べた仕事について1人1分間説明していました。

ところがBさんの発表の順番になったときに

「私達は、この研修を通しての感想を発表します」という発言をしました。

私はこの発言を聞いて、Bさん以外まだ、3人ほど話をしていない方が残っていて、その方々は全て感想を話すのだと思われました。

まだ報告をしていない項目もあるのに「感想」を話すのは、本来の主旨とは異なると考え、即座に

「今は感想を聞いていません。感想の発表は結構です。まだ話しをしていない内容を説明してください。」

と伝えました。

すると、Bさんは

「感想を言わないと関連性が話せない。」と…

しかしここで「感想」という言葉を使った発表を認めると、

まだ発表していないグループメンバーも同様の事をしなければならないと考え、運用上に影響が生じると考えました。

Bさんには、再度「感想」ではなく調べた内容について「報告」するように伝えました。

「感想」で何かをする予定だったようですが、するなといわれたことで段取りが狂ったのでしょう。

なんとなく、Bさんのグループメンバーは釈然としない状況で、「報告」が終わりました。

研修総括で、研修を通して「気が付いた事」をグループ内で意見をまとめてもらい、代表者数名に発表してもらいました。

・仕事は本当に多くの人に支えられていることが改めて分かった

・例えば自動車のディーラーは自動車を売るだけだと思っていたが、保険や携帯電話の
 販売など他の仕事もしていることが分かった

・この研修に参加して、初めて知った仕事があった。
 仕事は沢山の種類があることが分かって面白かった。

・初めは、参加者全員が仕事でつながるなんて考えられなかったが、
 調べてみて本当に、全員がつながれると分かってなんか嬉しかった。

などワークを通して、自分の仕事を他の人たちが支えてくれること、取引のあった会社で、よく知っているつもりでも、実は他にもかかわる仕事があったなど、仕事と人のつながりに沢山の気づきがあったようでした。

研修が終了し後片付けをしていたとき、Bさんが

「私は先ほどの発表の時、先生を含め他の人が最後に発表したような内容を、言おうとしたんです。
 リサーチをしたら、複数の仕事に同じ人の名前が出てきて、
 会社の名前から想像できない仕事もしていることが分かったので発表したいと思ったんです。
 どうして、あの時発表してはいけなかったんですか?」

と言われました。

私は

「そうだったのね。ごめんなさい
 私は、「感想」とおっしゃるので、Bさんが個人的に感じたことを話すのだと思いました。
 お話して欲しかった「報告」というのは、調べた経過や結果などを述べて頂く事でしたので
 感想とは異なることなんです。
 ただ、おっしゃるように調べて気が付いたことがあったのであれば、
 私たちは、○○という仕事について調べていくうちに、複数の仕事に同じ人の名前が出てきて、
 会社の名前から想像できない仕事もしていることが分かりました。
 と、話して下さるとよかったですね。」

とお話ししました。

Bさんは「感想」も「報告」も同じことだと思っていたようです。


しかし、

「感想」は、自分の見立て、心に感じたこと。

「報告」は主に仕事を与えられた者が、その経過や結果などを述べること。
 主に事実を中心として話します。

つまり感想は個人的な意見で、報告は客観的に事実のみを伝えることなので、聞いた側にとってはとらえ方が大きく異なります。

今回のBさんだけでなく、言葉に対してあまり深く考えずに発言する方が最近増えてきているように感じます。

しかし、その方々や皆さんの上司からすれば使っている言葉に微妙なニュアンスの違いがあり、皆さんが伝えたいことと、上司がとらえる印象にズレが生じ、些細な誤解を発生させることがあります。

これにより

「上司は自分を理解してくれないんだ」

「何か話すとすぐ頭ごなしに怒るんだ」

という状況を引き起こす事も考えられます。

あまり、考えるすぎると言葉が上手く表現できず、かえって人間関係を悪くすることにもなりかねませんが、やはり社会人としてもう少し使う言葉の意味や、使い方をマスターすることも大事なことだと思います。

最近は様々な、敬語の事例やビジネストークの本なども出版されています。

年末年始のお休みを利用して、言葉遣いを見直してみてはいかがでしょうか?

敬語というと、とかく敬遠されがちですが、丁寧に自分の思いを的確に伝える最大のビジネスツールです。

妙に砕けた表現で相手に誤解を与え、コミュニケーションに支障をきたすのであれば、出来るだけ敬語やビジネス用を使用し、相手への誤解を軽減できるよう工夫をしてみてはいかがでしょうか?

言葉遣いひとつで、相手を敵にも、見方にもするそうです。

多くの見方が増やせるよう取り組んでみてください。

私も皆さんの見方作りにお手伝いします。

それでは、また来週…
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権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

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