ジョブスタディ

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先週は再就職者向けの研修や、既に就職をした方向けの職場定着研修を担当しました。

最近ご依頼が多い研修は、コミュニケーション研修です。

これは社外のコミュニケーションだけでなく、社内のコミュニケーションも重視されています。

今、社内のコミュニケーションを難しくしているのは、指導世代と新人世代と育成に関する考え方のギャップです。

研修に参加した方々は本当に熱心に研修を受け、少しでも就職に活かそう、業務に活かそうと勉強しています。

少しでも先輩や上司との関わり方を学び、職場に馴染もうと必死です。

その理由は…

参加した方の多くは10代後半から20代後半の方々です。

この中の殆どの方が、幼い頃から親や学校の先生、周囲の大人から様々な環境整備をされて育って来ている方々ですので、自発的に何かを行うことに躊躇する世代です。

「お菓子食べるときは、お母さんに食べていいって聞いてね」
「今日、○○ちゃんのお家で遊ぶなら、ママが○○ちゃんのママに遊びに行っていいですかって、聞いてから行ってね」
「○○をするときは、先生にいいですかって聞いてからしてください。」

こんな言葉を掛けられながら育った世代です。

仕事に入っても同じ事をしようとします。

しかし、社会は自分で考えて自分で行動することを求めます。

「それくらい、仕事を見ていたら分かるだろう」
「いちいちそんなこと聞くなよ」
「なんど同じ事聞くんだよ、いい加減覚えろよ」



先輩達は、ごくごく仕事上当たり前のことを話しているつもりです。

でも、新人さんたちは仕事の見方、考え方が分からないので、ただただ戸惑ってしまいます。

先日研修に参加したAさんの上司から

「Aが入って半年経つんですが、会社の人間とかみ合っていなんですよ。
 Aから話しかけてこないし、こっちから話しかけてもあまり話しに乗ってこないし… 
 仕事向かないんですかね… 
 先生研修のときどう思っているか聞いてくださいよ。」

研修の様子と、会社の事をどのように感じているのかそれとなく聞いて欲しいというご依頼を頂きました。

そこで、Aさんの様子を見ると、本当に熱心に研修に参加していましたし、グループワークも積極的に行っていて、
事前に伺った様子とは、全く異なっていました。

休み時間、グループワークの感想も兼ねながらAさんと話しました。

私「研修は楽しい?グループワークは上手く行った?」

Aさん「はい。楽しいです。普段どのような話したらいいんだろうって迷っている事が、こんな風に話せば良いというヒントが分かって、凄く勉強になります。」

私「普段、会社の方とはあまりお話しないの?」

Aさん「はい。なんか言葉が思い浮かばなくって固まるんですよ。
    こんな時、なんて話したらいいんだろうってすごく考えてしまって、言葉に詰まるんですね。
    で、返事するまで時間がかかりすぎるのか、周囲の方々がイライラしているのが分かるので、
    余計何もいえなくなるんです。
    それに、会社の方みたいに面白い話も出来ないし、自分の話すことなんて興味ないだろうなって
    思うと、益々言葉が出来ないんですよね…」

Aさんの考えている事と、会社の方が感じている印象は、全く異なっていました。

ただ、これはAさんに限った事ではなく、研修に参加している方の半数は同じような事を悩んでしました。

「自分は何かをするまえに、つい確認をする癖があるんですが、上司からいい加減仕事を覚えろ!って怒られてから恐くて話が出来なくなりました。」

「自分は上司から褒められた事がないんですよ。なにやっても怒られてばかりで…
 分からない事を聞いても、そんなの自分で考えろって言われて…
 でも、自分で考えてするとそれは上司が考えていた事じゃないから、また怒られるんです。
 仕事は見て覚えろって言われるんですけど、何をどう見たら良いのかほんと分からなくって…」

「仕事の段取りが悪いって言われるんです。
 何処が、悪いのか聞くと、それは自分で考えろって言われます。
 自分で考えながら仕事をすると時間がかかるんですよ。
 そんな時は、分からないなら聞いて来いって怒るんですよ。
 どうしたら、いいんですか…」

「研修で学んだ、敬語や立ち居振る舞いを会社ですると、そんな馬鹿丁寧なことはしなくていいって言われます。
 でも、普段親しいお客さまと方言で話していて、何も言われないのに同じお客さまに対して何かのタイミング
 で突然、そんなことは敬語で話せって言われます。
 言葉の使い分けってどうしたら良いんですか?
 どんなタイミングで使い分けるんですか?」

いかに彼らが悪気無く行動し、指導者の反応に困惑しているか、そんな内容の話を沢山聞きました。

反面、ある中小企業の経営者の方から

「会社を設立して、がむしゃらに頑張ってきました。
 やっと、人を雇えるほどの規模になりましたが、自分がしてきたことを言葉で説明したり、わかりやすく
 指導するのってちょと苦手なんですよね。
 例えば、名刺に受け渡しにしても、自分もちゃんと習ったわけではないので、なんか上手く説明できなくって…
 一度名刺交換をやって見せたら、後は自分で何とかしてって思います。

自分は自分の仕事があるから、中々思うようなタイミングでフォローするのも難しいんです。

せ、上手くフォローできないと3ヶ月くらいで辞められてしまうし…

本当に人が育たないんです。」

というお話を伺い、経営者には経営者の苦労があるようです。

経営者が体験してきたり、知っている育成方法は、必ずしも今の新人育成に通用するとも限らないです。

このように社員と経営者の考え方にギャップがあり、それが社内のコミュニケーションを難しくしているようです。

新人さんのコミュニケーションスキルだけ高めても、受け入れる教育側も物事の考え方にギャップがあることを理解した上で指導を行わないと、上手く育成ができません。

コミュニケーションは相互理解です。

経営者側の方も、いま一度自社の育成方法について見直しをしてみてはいかがでしょうか?

それでは、また来週…
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権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

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