ジョブスタディ

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先週嬉しい知らせが来ました。

昨年担当した再就職支援研修の受講生Aさんが某県の県庁職員として採用されたという報告メールです。

講師業をしていて教え子が就職できたとか、昇進したとか成長していく様子を教えてくれるのは、何より嬉しいことです。

特にAさんは私にとって非常に心に残る受講生でした。

Aさんと初めて会ったのは、再就職支援研修「仕事の関わり方」講座でした。

非常に熱心に私の話を聞き、内容をメモしたりワークへ積極的に参加したりと真面目で好印象でした。

それゆえ、Aさんのように真面目な頑張り屋さんでも就職が困難な時代になってしまったのかと、非常にやりきれない思いをしながら、少しでも就職に繋がるよう講義をしました。

その講義も残り30分で終了という時間になり、

私は受講者の方々に

「本日の研修に関してのことや、それ以外のことでも何かご質問やご不明な点はございませんか?」とお聞きしました。

するとAさんから

「なぜ日本の社会は新卒と既卒の求人に差別をするのですか?
 どうして、大学を卒業したばかりなのに未経験者は冷遇され経験者優遇の仕事しかないのですか?」

と、非常に険しい口調で、質問されました。

私は新卒求人と既卒求人(一般求人)の違いについて説明しました。

「新卒求人」というのは学生を対象として、主に学校や地元のハローワークに出す求人です。

「新卒求人」は学生を対象とした求人です。

社会人として様々な経験がないことを承知の上で、1から時間をかけながらも教育をして会社の一員として育てていきます。

また、新入社員は入社してもすぐに企業貢献が出来るような働きはできないことも承知しています。

最低2,3年企業貢献が出来なくとも、お給料などを支払える企業体力のある企業が求人を出す事が多いです。

しかしこの求人は卒業間際になればなくなり、学校を卒業してしまえば応募する事もできません。

1日でも学校を卒業してしまえば、学生ではなく一般人ですので、一般求人と呼ばれる求人に応募する事になります。

一般求人の多くは、社員の欠員や事業の拡大に伴って急遽働く方を募集するものです。

ですから、ゆっくり人を育てるというより、今すぐ足りない力を埋めたいと考えるので、同じような仕事の経験がある方、必要となる資格を有している方など、いわゆる即戦力となりうる方々の求人です。

入社したら直ぐに企業貢献が出来るような働き他も求められます。

営業としてすぐ売り上げを上げて欲しい。

技術者として、すぐ商品メンテナンスの仕事をこなして欲しい。

など、すぐに結果を求められます。

このような一般求人では、Aさんのような学校を卒業したばかりの方が採用されるケースは殆どありません。

ここ数年、Aさんのように学校を卒業までに就職できない方が増えているため、未経験者が就職に至れるような様々な行政支援がありますが、仕事の内容が限られていたり、求人を出す企業数も決して多くはありません。

Aさんは大学卒業後、自分が就職したい企業の新卒求人に自分が応募できない事、自分が応募する枠は一般求人で業務経験がないと応募できないという現実を、学校を卒業してから知ったそうです。

だから、在学中に就職したほうが良いと学校の先生がうるさく言っていたこと。

卒業してから仕事を探すのは大変だという言葉の、本当の意味を理解したといっていました。

私が説明し終わるとAさんは

「このような話、初めて聞きました。
 もっと早くに知っておけば、もっと全力で頑張ったのに…」

この時の残念そうな悔しそうなAさんの顔がとても印象的でした。

後日Aさんから聞いた話ですが、

Aさんは母子家庭で、奨学金を貰いながら大学に通っていた事。

お母さんをはじめ、法律の事が良くわかっていないことで、トラブルに巻き込まれ困っている人たちを見て、司法書士になろうと志していた事。

大学在学中は司法試験の勉強とアルバイトに終われ、就職活動が出遅れたこと。

後一歩で司法書士の試験に合格できず、就職も出来ないまま大学を卒業した事などを話してくれました。

ただ心の中で、もし司法試験に落ちて大学を卒業しても、働きながら勉強は出来ると楽観視していたとも話してくれました。

現実はAさんの予想をはるかに超えるほど困難な就職活動でした。

希望するに会社に応募すらできない。

応募しても、未経験で断られる…

困窮したAさんは、この困難な状況を打破する為に、公務員試験を受けることを決意。

アルバイトをしながら、公務員専門学校に通い今回の合格に至ったそうです。

昨年一度、別の市町村の公務員試験を受けるために、個別で面接練習の相手をしてあげたことがありました。

しかし結果は不採用でしたので、今回の合格連絡は本当に嬉しかったです。

Aさんは大学卒業後体験したことが、本当の意味で色々勉強になり、もっと世の中の人の役に立つ仕事がしたいと考えたそうです。

公務員試験だけでなく、行政書士の資格試験にも挑戦し合格。

司法書士の試験にも再チャレンジして、現在結果町の状況だそうです。

Aさんの頑張りは本当に素晴らしいと思いました。

Aさんだけでなく、

自分が誰かのために役に立ちたい

誰かのために力を貸したい

と、思うことが、行動の原動力になると思います。

自分なんか対して役に立たないと考える人も多いですが、皆さんにしか出来ない事がきっとあります。

もっと、自分の力を社会で活用する方法を考え、それを仕事に出来るよう取り組んでみてはいかがでしょうか?

それでは、また来週
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権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

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