ジョブスタディ

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先週は大学生、再就職者のカウンセリングを担当することが多かったです。

カウンセリングをすると、本当にその方々の人生を垣間見え心が痛くなります。

今日はちょっと切なくなった話…

上手く就職活動が出来ない大学生や、再就職活動が上手くいかない方の多くは、

「どのような活動をしたら良いか分からない」

「新しいことが出来るか不安」

「自分には得意なことや、できることは何もないから、採用してくれる会社はない」

など、前に進めない理由を口にします。

この話だけ、聞くと…

「甘えてる」

「ネガティブ」

「やる気がない」

などの、評価をする方がいますね。

私たち、キャリア・カウンセラーは

「なぜ、このような話をするのか?」

「この言葉の裏には、どのような思いがあるのか?」

そんなことを考えながら、話を聞いていきます。


例えば、「どのような活動をしたら良いか分からない」

と、話したAさん


Aさんは幼少の時期からご両親の愛情いっぱいに育ててもらったそうです。

幼少期から身の回りのことはお母さんが支度をしてくださり、

大学生の頃までは、朝枕元に外出するときの洋服をお母さんが用意していたとか…

Aさんの進路に関しては常にお父さんがアドバイスをしたり、応募する企業を探してくれたそうです。

しかし大学性の頃、お父さんが探してくる企業に、

お父さんのアドバイス通りにしても採用されない…

さすがに数十社受けたときには、お父さんから

「もう、自分でやりなさい」

といわれたとか…

しかし働きたいと思える企業の探し方も、選び方も全く分からない。

結局、就職出来ないまま、大学を卒業。

短期間のアルバイトをしながら、就職活動を続けていたそうです。

就職の指南がお父さんだけで、しかも途中から自分でしなさいといわれたら、

「どのような活動をしたら良いか分からない」という言葉がでてくるのも、無理もないような…



「新しいことが出来るか不安」と話していたBさん

Bさんは小学生まではお母さんと二人暮らしで、中学になるとき新しいお父さんが出来たそうです。

でもお父さんと折り合いが悪く、高校2年生のときに家を飛び出し、そのまま高校も中退しました。

家を出て友だちのアパートに同居させてもらったそうですが、生活費は折半。

働かない訳にはいかず、コンビ二でアルバイトをしたそうです。

勤務時間に制限があり、生活費としては十分な給与ではなかった…

もっと割りのいい仕事…

そう考えて、18歳のときからナイトワークをするようになりました。

でも1年くらいして、もともと夢だった美容関係の仕事に付きたいと考え、

ナイトワークを辞めて本気で就職活動をしたそうですが、現実は厳しかったそうです。

学歴が高校中退=中卒 この時点で応募資格がない企業が多い。

またBさんはナイトワークの期間どのように履歴書に記入していいかわからないので、

この期間は記入せず職歴はコンビニのアルバイトのみ…

これも企業側の評価としては「スキルが乏しい」になるのでしょう…

いくつかの企業に応募しても、採用されることはありませんでした。

Bさんは、徐々に自分に対する自信を失っていったようです。

そんな気持ちから出た言葉が「新しいことが出来るか不安」

「自分には得意なことや、できることは何もないから、採用してくれる会社はない」と話す

Cさんにも、この言葉の裏側にある思いがありました。

カウンセリングという言葉を聞くと「心の病」とか「心が弱い」という

印象を持つ方が多いですね…

特に、「心の病」や「心が弱い」=本人の性格

というイメージを持たれがち…

でも、「本人の性格」はその人自身が自ら進んで作り上げるものではなく、

その人を取り巻く環境が大きな影響を及ぼしていることも事実です。

最近、このことを逆手に取った犯罪が起きていて、就職を支援する立場としては何とも心痛い出来事です。

全ての若者が、周囲から与えられた環境に甘んじているわけではないです。

なんとか、その状況を変えたい、何とか自分の足で自分の人生を切り開きたいと考えているの人たちが

圧倒的に多いです。

現に、Bさんも就職するにあたり学歴が重要であることを痛感し、

高卒業検定を目指し仕事の合間を縫って勉強に励んでいます。

このようなことは、自信を持って話せる内容ではないと思い、彼らから率先して話はしません。

Aさん、Bさん、Cさんだけではないです。

母子家庭でご病気のお母さんの看病しながら、ご自信の結婚を諦めて働き続けたいと考えるDさん。

奨学金で大学の医学部に入り薬剤師を目指しながら、2年のとき奨学金対象の成績に届かず、奨学金がもらえなくなったEさん。

Eさんは通学に片道1時間30分掛かる。自宅に帰っても家事などをしなくてはいけない状況で、それでも頑張って勉強してきたけど、あと少し及ばなかった。

親に頼れず、奨学金ももらえず、実習が多いことで勤怠が悪いという評判でアルバイト先も見つからない。

結局20歳そこそこの若者が出した答えは学業断念。

大学中退

これも、本人の性格の問題なのでしょうか?

ここのが弱いから?

甘えている?

本人の頑張りが足りない?

運が悪かったことなんでしょうか?

決してそれだけで片付けられないように思えて仕方がないんです。

人は第一声で全ての印象を決めてしまいます。

その第一声とこれまでの経歴で「能力がある」「性格が良い」「態度が悪い」などの評価をしがちです。

でも、その第一声で人生を語ることは出来ないです。

特に人知れず、若くして多くの試練に合い上手く乗り越えられなかった人たちは、

そのことを上手には話せません。

最近の若者は…

と、嘆く前に彼らの短いながらの歴史を察して欲しいです。

「甘い」

「ネガティブ」

「やる気がない」

という言葉の裏には、人に語れぬ思いが隠れていることがあります。

確かに今の若者は、昔のようなイケイケガンガンタイプではないです。

でも、決して能力が劣っている、社会に適用する力がないわけではありません。

以前と比べて、ほんの少しだけ助走期間が必要になっただけです。

是非、企業の採用担当の皆様、彼らの言葉の裏側を察して頂けませんでしょうか?

不器用な若年者が、1人でも多く雇用の機会が与えられること強く願った1週間でした。

それでは、また来週…



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権堂 千栄実

Author:権堂 千栄実
権堂 千栄実

株式会社Campanula 代表取締役

キャリア・カウンセーであり、企業、学校機関、官公庁での研修講師

研修やカウンセリングを通して、働く方々や学生の悩みを解消できるようにご支援しております。

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