先日、学生を対象とした就職支援セミナーを担当しました。
私はこのようなセミナーの冒頭で体験と経験との違いを話します。
皆さんは、体験と経験の違いって何かご存知ですか?
よく似たような意味合いで使われることがありますが、大きな違いがあります。
例えば、よく親子パン作り体験教室とか、フラワーアレンジメント体験教室などがありますね。
パン作り体験教室だと教室に行くと、
パン作りに必要な小麦粉や、バターなどの材料と、調理器具が既に用意されていますね。
さらに、作り方を教えてくれる先生がいます。
その先生の指示に従って、粉のグラムを計りたい、生地を作り、
焼く作業をすると初めての方でもパンが作れるようになります。
このように、その行為をする環境が整っている中で、ここなうことが体験です。
その後、この体験を踏まえて自宅でパンを作ってみるとします。
教室で行った手順でもうまくいかないです。
なぜうまくいかないか考えると、教室で作ったときより自分の家の室温が寒かったり暖かいと
パンの生地の発酵具合が微妙に違います。
また、教室で使ったのと同じ火力が出るオーブンがないとうまく焼き上がらないこともあります。
この試行錯誤の上で、自分ひとりでパンが作れるようなって、初めて「パンが作れる」と人に言えますね。
そして、この試行錯誤が経験になります。
経験とは体験をベースに自分の考えや工夫を加えて自分自身で実行したことを経験といいます。
この経験があって、初めて「○○ができます。」と言えると思います。
ただ、最近体験をベースに自分のスキルを話す方が多いんですね。
体験でベースなら自分で実際にした事がないから、自信がないのは当然です。
できないのも当然。
ただ、それをネガティブに捕らえて話さないことも残念です。
もし体験はしているが、経験はまだしたことがないのであれば、それは素直にお話しするといいです。
特に、
どこまでを知っていて
どこまでは自分でできて
何が出来ないと思っているのか、詳しく話してくれれば
上司になる人は皆さんのスキルを把握して仕事の割り振りを考えます。
それを踏まえたアドバイスもしてくれるのでないでしょうか…
しかし、
「出来ないヤツだと思われたくない。」
「一度しているから、きっと大丈夫だろう」
自分のスキルを過信し
「やったことあります。任せてください。」
「知っているから、大丈夫です。」
と、話せば
上司は
「知っているならやらせてみよう。」
「教えなくても大丈夫だろ」
と思うようです。
それゆえ、詳しい仕事の段取りやアドバイスを省略することもあります。
.
当然皆さんがしてきたことと状況が違うわけですから、
実際にしてみると…
「こんなことだっけ?」
「前はうまく出来たのに…」
と、自分がイメージしていた結果と違うことに愕然とします。
さらに、上司は上司スキルで出来栄えを期待していますから、その値に満たなければ当然叱責するでしょう。
このことで、自分に自信をなくし仕事ができないと思い込んでしまう人も多いようです。
このようなことにならないためにも、まずは自分のスキルは体験レベルなのか経験ベルなのか
知っておくと良いですね。
特に就職する前にスキルチェックをしておけば、選択する仕事の内容や仕事の関わり方が
変わってくるのではないでしょうか?
自分のスキルは、自分自身で評価することは難しいです。
学校のキャリアセンターや、ハローワークにいるカウンセラーと一緒に、
自分のしてきたことを棚卸すると良いですね。
2014年度の就職活動も本格的に始まりました。
志望動機や自己PRの内容に活用できると思います。
自分の歴史を振り返り、自分のスキルを再認識し就職活動に望みましょう。
あなたを支援してくれる人たちが沢山います。
是非、勇気を出して「手伝ってください。」と声をかけてみてはいかがでしょうか…?
それでは、また来週…
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私はこのようなセミナーの冒頭で体験と経験との違いを話します。
皆さんは、体験と経験の違いって何かご存知ですか?
よく似たような意味合いで使われることがありますが、大きな違いがあります。
例えば、よく親子パン作り体験教室とか、フラワーアレンジメント体験教室などがありますね。
パン作り体験教室だと教室に行くと、
パン作りに必要な小麦粉や、バターなどの材料と、調理器具が既に用意されていますね。
さらに、作り方を教えてくれる先生がいます。
その先生の指示に従って、粉のグラムを計りたい、生地を作り、
焼く作業をすると初めての方でもパンが作れるようになります。
このように、その行為をする環境が整っている中で、ここなうことが体験です。
その後、この体験を踏まえて自宅でパンを作ってみるとします。
教室で行った手順でもうまくいかないです。
なぜうまくいかないか考えると、教室で作ったときより自分の家の室温が寒かったり暖かいと
パンの生地の発酵具合が微妙に違います。
また、教室で使ったのと同じ火力が出るオーブンがないとうまく焼き上がらないこともあります。
この試行錯誤の上で、自分ひとりでパンが作れるようなって、初めて「パンが作れる」と人に言えますね。
そして、この試行錯誤が経験になります。
経験とは体験をベースに自分の考えや工夫を加えて自分自身で実行したことを経験といいます。
この経験があって、初めて「○○ができます。」と言えると思います。
ただ、最近体験をベースに自分のスキルを話す方が多いんですね。
体験でベースなら自分で実際にした事がないから、自信がないのは当然です。
できないのも当然。
ただ、それをネガティブに捕らえて話さないことも残念です。
もし体験はしているが、経験はまだしたことがないのであれば、それは素直にお話しするといいです。
特に、
どこまでを知っていて
どこまでは自分でできて
何が出来ないと思っているのか、詳しく話してくれれば
上司になる人は皆さんのスキルを把握して仕事の割り振りを考えます。
それを踏まえたアドバイスもしてくれるのでないでしょうか…
しかし、
「出来ないヤツだと思われたくない。」
「一度しているから、きっと大丈夫だろう」
自分のスキルを過信し
「やったことあります。任せてください。」
「知っているから、大丈夫です。」
と、話せば
上司は
「知っているならやらせてみよう。」
「教えなくても大丈夫だろ」
と思うようです。
それゆえ、詳しい仕事の段取りやアドバイスを省略することもあります。
.
当然皆さんがしてきたことと状況が違うわけですから、
実際にしてみると…
「こんなことだっけ?」
「前はうまく出来たのに…」
と、自分がイメージしていた結果と違うことに愕然とします。
さらに、上司は上司スキルで出来栄えを期待していますから、その値に満たなければ当然叱責するでしょう。
このことで、自分に自信をなくし仕事ができないと思い込んでしまう人も多いようです。
このようなことにならないためにも、まずは自分のスキルは体験レベルなのか経験ベルなのか
知っておくと良いですね。
特に就職する前にスキルチェックをしておけば、選択する仕事の内容や仕事の関わり方が
変わってくるのではないでしょうか?
自分のスキルは、自分自身で評価することは難しいです。
学校のキャリアセンターや、ハローワークにいるカウンセラーと一緒に、
自分のしてきたことを棚卸すると良いですね。
2014年度の就職活動も本格的に始まりました。
志望動機や自己PRの内容に活用できると思います。
自分の歴史を振り返り、自分のスキルを再認識し就職活動に望みましょう。
あなたを支援してくれる人たちが沢山います。
是非、勇気を出して「手伝ってください。」と声をかけてみてはいかがでしょうか…?
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コメント
いい試みです ね。
ありがとうございます。
映画大好きさん
メッセージありがとうございます。
本当に経験があれば、どのような状況でもやり直しができます。
でも体験あっての経験です。
体験も大事です。
体験に創意工夫し経験が増やせる環境を作りたいです。
応援ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
メッセージありがとうございます。
本当に経験があれば、どのような状況でもやり直しができます。
でも体験あっての経験です。
体験も大事です。
体験に創意工夫し経験が増やせる環境を作りたいです。
応援ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
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権藤さん、これからも、深いブログを期待しています。